家づくりは何から始める?初心者が展示場に行く前にやるべき7ステップ

「家を建てたいけど、何から始めればいいのかわからない」

家づくりを考え始めたとき、多くの人が最初にここで止まると思います。

私の場合は、止まりませんでした。

何も知らないまま、いきなり住宅展示場に行きました。

今思えば、あれは完全に順番を間違えていました。
もちろん、住宅展示場に行くこと自体が悪いわけではありません。実物の家を見るとテンションは上がりますし、営業さんから教えてもらえることもたくさんあります。

ただ、予算も、希望条件も、比較軸もないまま行くと、かなり振り回されます。

「この仕様いいですね」
「この間取り、憧れますね」
「今ならキャンペーンがあります」
「とりあえず一度プラン作ってみましょうか」

そんな話を聞いているうちに、どんどん判断基準がズレていきます。

家づくりで大事なのは、最初から完璧な知識を持つことではありません。

でも、最低限の順番だけは知っておいた方がいいです。

この記事では、家づくり初心者が最初に何から始めればいいのかを、私の失敗談も交えながら7ステップで整理します。


結論|家づくりは「展示場に行く前の準備」でかなり変わります

家づくり初心者が最初にやるべきことは、住宅展示場に行くことではありません。

まずやるべきなのは、次の3つです。

  • どんな暮らしをしたいか整理する
  • 無理のない予算を考える
  • 比較するための軸を持つ

この3つがないまま住宅展示場に行くと、営業さんの話を聞くたびに気持ちが揺れます。

A社では「性能が大事です」と言われる。
B社では「デザインが大事です」と言われる。
C社では「今月中ならお得です」と言われる。

すると、何を基準に選べばいいのか分からなくなります。

私もまさにこれでした。

いろいろな会社の話を聞いているうちに、知識は増えました。
でも同時に、かなり遠回りもしました。

だからこそ、これから家づくりを始める人には、最初に全体像をつかんでほしいです。

家づくりは、勢いだけで進めると危ないです。
でも、順番を間違えなければ、初心者でもかなり冷静に判断できるようになります。


私がいきなり住宅展示場に行って遠回りした話

家づくりを始めた当初、私はとりあえず住宅展示場に行きました。

「まずは実物を見た方が早いだろう」
「営業さんに聞けば色々わかるだろう」
「ネットで調べるより、直接聞いた方が正確だろう」

そんな感じです。

今考えると、半分正解で半分失敗でした。

たしかに、住宅展示場に行くと勉強になります。
断熱、耐震、間取り、外壁、キッチン、保証、住宅ローンなど、知らなかった言葉が一気に出てきます。

営業さんによっては、他社との違いや業界の裏側みたいな話もしてくれます。
正直、かなり勉強になりました。

でも、問題はそこではありません。

こちらに判断基準がないまま話を聞くと、毎回「なるほど」と思ってしまうんです。

ある会社では鉄骨が良く見える。
別の会社では木造が良く見える。
また別の会社ではローコスト住宅が合理的に見える。

そして気づくと、何を優先したかったのか分からなくなります。

家づくりは、営業さんの話を聞く前に、自分たちの軸を持っておいた方がいいです。

「自分たちは何にお金をかけたいのか」
「何は妥協できるのか」
「月々いくらまでなら安心して払えるのか」
「土地、建物、外構、諸費用を含めて総額いくらまでなのか」

ここがあいまいなままだと、家づくりはかなり迷子になりやすいです。


家づくり初心者が最初にやるべき7ステップ

家づくりは、ざっくり次の順番で進めると分かりやすいです。

  1. 家族でどんな暮らしをしたいか話す
  2. 予算の上限をざっくり決める
  3. 土地あり・土地なしで進め方を分ける
  4. 住宅展示場に行く前に比較軸を作る
  5. ハウスメーカー・工務店を複数比較する
  6. 見積もりは建物価格ではなく総額で見る
  7. 契約前に後悔ポイントを確認する

ここから、順番に解説します。


ステップ1|家族で「どんな暮らしをしたいか」を話す

最初にやるべきことは、間取りを考えることではありません。

まずは、家族で
「どんな暮らしをしたいか」
を話すことです。

たとえば、こんな内容です。

  • リビングで家族が集まる暮らしにしたい
  • 洗濯や掃除を楽にしたい
  • 子どもが成長しても使いやすい家にしたい
  • ペットと暮らしやすい家にしたい
  • 老後も住みやすい家にしたい
  • 庭や外構も楽しみたい
  • とにかく冬に寒くない家にしたい
  • 収納で困らない家にしたい

この段階では、細かい間取りまで決めなくて大丈夫です。

むしろ最初から
「リビングは20畳」
「キッチンはアイランド」
「吹き抜けがほしい」
と決めすぎると、あとで予算や土地条件と合わなくなることがあります。

最初はもっと大きく、
どんな生活をしたいのか
から考えた方がいいです。

家づくりは「設備選び」ではなく「暮らし方選び」です。

ここを飛ばすと、見た目はかっこいいのに暮らしにくい家になる可能性があります。


ステップ2|予算の上限をざっくり決める

次にやるべきなのが、予算です。

家づくりでは、ここが本当に大事です。

しかも大事なのは、
借りられる金額ではなく、無理なく返せる金額
で考えることです。

住宅ローンは、金融機関が貸してくれる金額と、自分たちが安心して返せる金額が同じとは限りません。

家を建てると、住宅ローン以外にもお金がかかります。

  • 固定資産税
  • 火災保険
  • 地震保険
  • 修繕費
  • 外構費用
  • 家具・家電
  • 引っ越し費用
  • 子どもの教育費
  • 車の買い替え
  • 老後資金

家本体の価格だけ見ていると、あとからかなり苦しくなります。

私も家づくりを進める中で感じましたが、住宅会社の見積もりは「建物価格」だけで判断すると危ないです。

土地があるかないか、外構をどこまでやるか、付帯工事がどれくらいかかるかで、総額はかなり変わります。

最初の段階では細かくなくていいので、まずは
総額でいくらまでなら安心できるか
を考えておきましょう。


ステップ3|土地あり・土地なしで進め方を分ける

家づくりは、土地があるかどうかで進め方が変わります。

すでに土地がある場合は、その土地にどんな家が建てられるかを確認するところから始まります。

一方で、土地がない場合は、土地探しと住宅会社選びを同時に進める必要があります。

ここで注意したいのは、土地だけを先に決めすぎないことです。

一見よさそうな土地でも、家を建てる段階で思わぬ費用がかかることがあります。

たとえば、

  • 高低差がある
  • 擁壁がある
  • 地盤改良が必要
  • 水道やガスの引き込みが必要
  • 道路との関係で建築条件が厳しい
  • 外構費が高くなりやすい
  • 日当たりや隣家との距離に問題がある

土地の価格だけ見ると安く感じても、建築費や外構費まで含めると高くなることがあります。

土地探しは、不動産会社だけでなく、できれば建築会社にも一緒に見てもらった方が安心です。

「この土地に希望の家が建つのか」
「追加費用が出やすい土地ではないか」
「駐車場や外構まで考えて問題ないか」

ここまで見て判断した方が、後悔は減らせます。


ステップ4|住宅展示場に行く前に比較軸を作る

住宅展示場に行く前に、必ず比較軸を作っておきましょう。

比較軸とは、簡単に言えば
自分たちが何を重視して住宅会社を選ぶのか
という基準です。

たとえば、

  • 価格
  • 断熱性能
  • 耐震性能
  • 間取りの自由度
  • デザイン
  • 保証
  • 標準仕様
  • 営業担当との相性
  • アフターサポート
  • 土地探しの強さ
  • 外構まで含めた提案力

このあたりです。

比較軸がないまま展示場に行くと、モデルハウスの豪華さに引っ張られます。

住宅展示場のモデルハウスは、基本的にとても立派です。
広いですし、設備も豪華ですし、インテリアもきれいです。

でも、そのまま自分たちの予算で建てられるとは限りません。

大事なのは、モデルハウスを見て
「すごい」
で終わらせないことです。

見るべきなのは、

  • 標準仕様はどこまでか
  • オプションはどれか
  • 実際に近い坪数ではどうなるか
  • 総額はいくらくらいになるか
  • 自分たちの予算でどこまでできるか

このあたりです。

展示場は、準備してから行けばとても役に立ちます。
でも、何も考えずに行くと、営業トークを浴びて終わる可能性があります。


ステップ5|ハウスメーカー・工務店を複数比較する

家づくりでは、最初から1社に絞りすぎない方がいいです。

ハウスメーカーにも工務店にも、それぞれ特徴があります。

ハウスメーカーは、品質や保証、施工体制が安定している会社が多いです。
一方で、価格は高めになりやすく、仕様の自由度に制限がある場合もあります。

工務店は、地域に密着していて、柔軟な対応をしてくれる会社もあります。
ただし、会社によって品質や提案力に差が出やすい面もあります。

どちらが正解というより、
自分たちに合う会社を選ぶこと
が大事です。

そのためには、複数社を比較した方がいいです。

1社だけだと、その会社の言っていることが普通なのか判断できません。

複数社と話すと、だんだん違いが見えてきます。

  • 価格の出し方
  • 標準仕様の範囲
  • 提案の丁寧さ
  • こちらの話を聞いてくれるか
  • デメリットも説明してくれるか
  • 契約を急かしてこないか
  • 見積もりの透明性があるか

このあたりは、比較しないと分かりにくいです。

私もいろいろな会社と話しましたが、同じ「注文住宅」でも会社によって本当に考え方が違います。

だから、最初から決め打ちしすぎない方がいいです。


ステップ6|見積もりは建物価格ではなく総額で見る

家づくりでかなり重要なのが見積もりです。

そして、見積もりで注意したいのが
建物価格だけで判断しないこと
です。

住宅会社の広告や営業トークでは、建物本体価格が目立つことがあります。

でも、実際に家を建てるには、建物本体以外にも費用がかかります。

たとえば、

  • 付帯工事
  • 外構工事
  • 地盤改良
  • 照明
  • カーテン
  • エアコン
  • 登記費用
  • 住宅ローン関連費用
  • 火災保険
  • 引っ越し
  • 家具・家電

これらを入れると、最初に見ていた金額より大きく膨らむことがあります。

だから見積もりを見るときは、
「この金額で本当に住み始められるのか」
を確認した方がいいです。

特に注意したいのは、見積もりに含まれていないものです。

安く見える見積もりでも、あとから追加になる項目が多ければ、最終的には高くなることがあります。

見積もりは、金額の安さだけでなく、
どこまで含まれているか
を見るのが大事です。


ステップ7|契約前に後悔ポイントを確認する

家づくりで一番慎重になりたいのが契約前です。

契約してからでも変更できることはあります。
でも、契約後の変更は追加費用が発生しやすくなります。

だから契約前に、できるだけ不安を潰しておきたいです。

確認したいのは、たとえば次のような内容です。

  • 総額はいくらになりそうか
  • 見積もりに含まれていない費用はあるか
  • 標準仕様とオプションの違いは明確か
  • 間取りに無理はないか
  • 収納は足りているか
  • コンセント位置は問題ないか
  • 洗濯動線は使いやすいか
  • 外構費は現実的か
  • 土地に追加費用のリスクはないか
  • 住宅ローン返済に無理はないか
  • 担当者を信頼できるか

契約前は、営業さんから
「今月中なら」
「キャンペーンが」
「枠が埋まってしまう」
と言われることもあるかもしれません。

でも、焦って契約する必要はありません。

家づくりは、急いで決めたから良くなるものではないです。

むしろ、焦って決めた部分ほど、あとから後悔しやすいです。

契約前に少しでも引っかかることがあるなら、必ず確認しましょう。


家づくり初心者がやりがちな失敗パターン

家づくり初心者がやりがちな失敗は、だいたい共通しています。

いきなり住宅展示場に行く

私もやりました。

展示場に行くこと自体は悪くありません。
でも、予算や希望条件を整理する前に行くと、営業さんのペースに乗りやすくなります。

まずは、自分たちの希望と予算をざっくり整理してから行くのがおすすめです。

予算を建物価格だけで考える

これも危ないです。

建物価格だけなら払えそうに見えても、土地、外構、諸費用、家具家電まで入れると一気に金額が変わります。

家づくりは「総額」で見ることが大事です。

1社だけで決めてしまう

最初に出会った営業さんが良い人だと、そのまま決めたくなる気持ちは分かります。

ただ、1社だけだと比較ができません。

価格が高いのか安いのか。
仕様が良いのか普通なのか。
提案が丁寧なのか雑なのか。

これは複数社を見ないと分かりません。

営業さんの言葉をそのまま信じすぎる

営業さんが悪いという話ではありません。

実際、良い営業さんもたくさんいます。
私も営業さんから教えてもらったことはかなり多いです。

ただし、営業さんはその会社の人です。

当然、自社に有利な説明もあります。

だからこそ、自分でも調べる。
複数社で比較する。
分からないことはその場で聞く。

この姿勢は大事です。

後悔ポイントを先に見ていない

家づくりでは、成功事例だけを見ると夢が膨らみます。

でも本当に役に立つのは、失敗談や後悔ポイントです。

収納が足りなかった。
コンセントが少なかった。
外構費を甘く見ていた。
吹き抜けが寒かった。
ベランダを使わなかった。
ウッドデッキがいらなかった。

こういう話を先に知っておくと、自分の家づくりで同じ失敗を避けやすくなります。


家づくりを始める前に用意しておくと便利なもの

家づくりを始めるなら、最初に簡単なメモを作っておくと便利です。

きれいなノートでなくても大丈夫です。
Excelでも、Googleスプレッドシートでも、スマホのメモでも構いません。

ただ、次の項目は整理しておくとかなり楽になります。

  • 家族の希望
  • 絶対に譲れない条件
  • できれば欲しい条件
  • 予算の上限
  • 月々の返済希望額
  • 気になる住宅会社
  • 比較した内容
  • 打ち合わせで聞いたこと
  • 次回までの宿題
  • 追加費用が出そうな項目

家づくりは、決めることが本当に多いです。

最初は覚えているつもりでも、打ち合わせが増えると分からなくなります。

「あの会社、標準仕様どこまでだったっけ?」
「このオプション、いくらだったっけ?」
「前回何を確認する予定だったっけ?」

こういうことが普通に起こります。

だから、最初から家づくり用のメモを作っておくのがおすすめです。

私自身も、家づくりでは情報整理の大事さをかなり感じました。

家づくりは、勢いだけでは進めない方がいいです。
記録しながら進めるだけで、かなり冷静に判断しやすくなります。


住宅展示場に行くなら、ここを確認しておく

住宅展示場に行くなら、ただ見て回るだけではもったいないです。

行く前に、最低限これだけは確認しておきましょう。

  • 自分たちの予算感
  • 希望する家の大きさ
  • 土地ありか土地なしか
  • 重視したい性能
  • 好きなデザイン
  • 家族で譲れない条件
  • 聞きたい質問

展示場では、モデルハウスの雰囲気よりも、実際に建てるときの条件を聞いた方がいいです。

たとえば、

「このモデルハウスは何坪ですか?」
「標準仕様はどこまでですか?」
「このキッチンは標準ですか?」
「このくらいの家を建てると総額はいくらくらいですか?」
「外構費はどれくらい見ておけばいいですか?」
「土地探しも一緒に相談できますか?」
「契約前にどこまで見積もりが固まりますか?」

こういう質問をすると、かなり現実的な話が聞けます。

展示場は、夢を見る場所でもあります。
でも、家づくりで後悔しないためには、現実を見る場所としても使った方がいいです。


〜最初に読むべき関連記事〜

この記事を読んで、次に具体的に動きたい方は、以下の記事も参考にしてください。

▶︎家づくり全体の流れを知りたい方へ

家づくりの流れやTODOを整理しておくと、次に何をすればいいか迷いにくくなります。

▶︎家づくりノートを作りたい方へ

予算、希望条件、比較内容、打ち合わせメモを整理したい方は、家づくりノートを作っておくと便利です。

▶︎予算管理で失敗したくない方へ

家づくりは建物価格だけでなく、土地、外構、諸費用まで含めた総額管理が大事です。

▶︎ハウスメーカーを比較したい方へ

住宅会社選びで迷っている方は、価格や性能、特徴を比較しながら見るのがおすすめです。

▶︎土地探しから始める方へ

土地なしで家づくりを始める場合は、土地選びの注意点も先に確認しておきましょう。


まとめ|家づくりは焦らず、順番を間違えないことが大事

家づくり初心者が最初にやるべきことは、いきなり住宅展示場に行くことではありません。

まずは、家族の希望を整理する。
無理のない予算を考える。
土地あり・土地なしで進め方を分ける。
住宅会社を比較するための軸を持つ。

この順番が大事です。

私自身、何も知らないまま住宅展示場に行って、かなり遠回りしました。

もちろん、それで学べたこともあります。
でも、最初からもう少し整理して動いていれば、もっと冷静に判断できたと思います。

家づくりは、初めてのことだらけです。

知らない言葉も多いですし、決めることも多いです。
営業さんの話を聞くたびに、気持ちが揺れることもあります。

だからこそ、最初に全体像をつかんでおきましょう。

完璧な知識はいりません。

でも、
何から始めるべきか
何を比較すべきか
どこで後悔しやすいか
を知っているだけで、家づくりはかなり進めやすくなります。

焦らず、順番を間違えず、自分たちの判断軸を持って進めていきましょう。

家づくりを何から始めるか迷ったら

まずは、予算・希望条件・比較ポイントを整理できる「家づくりノート」を作っておくのがおすすめです。 何となく住宅展示場に行くよりも、自分たちの判断軸を持って進めやすくなります。

家づくりノートの作り方を見る

あわせて読みたい