家づくりの流れとTODOリスト完全版|土地探しから引っ越しまでやること一覧
家を建てたいと思っても、最初に困るのが、
「で、まず何からやればいいの?」
という問題です。
住宅展示場に行けばいいのか。
土地を先に探すべきなのか。
住宅ローンの相談が先なのか。
そもそも予算ってどう決めればいいのか。
家づくりは人生で何度も経験するものではないので、最初から流れを完璧にわかっている人の方が少ないです。
しかも、注文住宅はやることが多いです。
土地探し、住宅会社選び、資金計画、間取り、契約、住宅ローン、着工、引き渡し、引っ越し、入居後の手続き……。
頭の中だけで管理しようとすると、かなり大変です。
そこでこの記事では、家づくりの大まかな流れと、各段階でやることをTODOリスト形式でまとめます。
これから家づくりを始める人は、まず全体像をつかむところから始めてみてください。
家づくりの流れは大きく7ステップ
家づくりの流れは、ざっくり分けると以下の7ステップです。

家づくりは、いきなり住宅会社を決めればいいわけではありません。
先に自分たちの希望や予算を整理しておかないと、営業担当者の提案に流されやすくなります。
特に初心者の方は、最初に「自分たちはどんな暮らしをしたいのか」「いくらまでなら無理なく払えるのか」を考えておくことが大切です。
図解案:家づくりの流れ
この記事には、以下のような横長図解を入れるとかなり見やすいです。

STEP1. 情報収集・理想の暮らしを整理する
まず最初にやるべきことは、情報収集です。
ただし、いきなり住宅展示場に行く前に、少しだけ自分たちの希望を整理しておくのがおすすめです。
何も決まっていない状態で住宅会社に行くと、相手の提案がすべて良く見えてしまいます。
もちろん、プロの提案を聞くこと自体は悪くありません。
ただ、自分たちの軸がないまま話を聞くと、
「なんとなく良さそう」
「営業さんが親切だった」
「今月中に契約するとお得と言われた」
という理由で、流されてしまうことがあります。
家づくりの最初は、まず以下のようなことを家族で話してみましょう。
この段階でやること
- どんな暮らしをしたいか話し合う
- 今の住まいの不満を書き出す
- 新しい家で叶えたいことを整理する
- 好きな外観や内装の画像を集める
- 絶対に譲れない条件を決める
- 妥協できる条件も考える
- 家族それぞれの希望を出す
- 家づくりノートを作る
たとえば、
「洗濯を楽にしたい」
「子どもが帰ってきたら顔が見える間取りにしたい」
「休日は庭で過ごしたい」
「在宅ワークできる小さなスペースがほしい」
「収納が足りない暮らしはもう嫌だ」
こういう希望を出していくと、間取りや設備の優先順位が見えてきます。
最初から完璧にまとめる必要はありません。
まずは、思いついたことをメモするだけで十分です。
家づくりノートを作っておくと、理想の暮らしや予算、TODOをまとめて管理しやすくなります。
家づくりの希望や予算を整理したい方は、先にこちらの記事も参考にしてください。
家づくりノートの作り方|Excelで予算・スケジュール・TODOをまとめて管理
STEP2. 予算を決める
次に大切なのが、予算決めです。
家づくりでは、どうしても「いくらの家が建てられるか」に目が行きます。
でも本当に大事なのは、いくら借りられるかではなく、いくらなら無理なく返せるかです。
住宅会社や銀行は、年収などをもとに借入可能額を出してくれます。
ただし、借りられる金額いっぱいまで借りると、入居後の生活が苦しくなることがあります。
家を建てた後も、固定資産税、火災保険、修繕費、光熱費、家具家電、車の維持費、教育費などがかかります。
住宅ローンだけ見て判断しないようにしましょう。
この段階でやること
- 世帯年収と手取りを確認する
- 毎月の生活費を整理する
- 自己資金を確認する
- 無理なく払える月々の返済額を考える
- 住宅ローンの借入可能額を確認する
- 土地代と建物代のバランスを考える
- 諸費用を予算に入れる
- 家具家電や引っ越し費用も見込む
- 入居後の固定資産税や修繕費も考える
特に見落としやすいのが、諸費用です。
注文住宅では、建物本体価格以外にもいろいろなお金がかかります。
たとえば、以下のような費用です。
- 土地の仲介手数料
- 登記費用
- 印紙税
- 住宅ローン事務手数料
- 抵当権設定費用
- 火災保険
- 地震保険
- 外構費
- カーテン
- 照明
- エアコン
- 引っ越し費用
- 家具家電
最初に本体価格だけ見ていると、あとから「思ったより高い」となりがちです。
予算は、必ず総額で考えましょう。
家づくりの予算管理に使える無料Excel
土地代、建物費用、諸費用、家具家電、入居後費用、住宅ローンの目安まで整理できるExcelテンプレートを無料で配布しています。
※当サイトが独自に作成した参考用テンプレートです。金額や条件は目安としてご利用いただき、最終的な内容は住宅会社・金融機関・専門家にご確認ください。
STEP3. 土地探しをする
土地から購入する場合は、土地探しも大きなポイントです。
ただし、土地探しはかなり難しいです。
駅から近い、広い、安い、日当たりが良い、形が良い、災害リスクが低い。
そんな完璧な土地は、なかなか出てきません。
土地探しでは、条件に優先順位をつけることが大切です。
この段階でやること
- 住みたいエリアを決める
- 通勤・通学時間を確認する
- 周辺環境をチェックする
- スーパーや病院、公園などを確認する
- 土地の広さを考える
- 土地の形を確認する
- 日当たりや道路付けを見る
- ハザードマップを確認する
- 建ぺい率・容積率を確認する
- 上下水道やガスの状況を確認する
- 地盤のリスクを確認する
- 土地代以外にかかる費用を確認する
土地は安ければ良いというものではありません。
一見安く見えても、造成費や地盤改良費、水道引き込み費がかかることがあります。
また、変形地や旗竿地は価格が抑えられることもありますが、建てられる家に制限が出る場合もあります。
土地探しでは、土地代だけで判断せず、建物や諸費用まで含めた総額で考えましょう。
STEP4. 住宅会社を選ぶ
土地探しと並行して進めたいのが、住宅会社選びです。
住宅会社には、ハウスメーカー、工務店、設計事務所、ローコスト住宅会社など、いろいろな選択肢があります。
どこが正解というより、自分たちの予算や希望に合う会社を選ぶことが大切です。
この段階でやること
- ハウスメーカーと工務店の違いを調べる
- 施工エリアを確認する
- 施工事例を見る
- 標準仕様を確認する
- 断熱性能や耐震性能を確認する
- 保証内容を見る
- 担当者の対応を見る
- 見積もりのわかりやすさを比較する
- 追加費用の説明があるか確認する
- 複数社を比較する
ここで気をつけたいのは、いきなり一括見積もりや無料相談サービスに個人情報を入れすぎないことです。
もちろん、便利なサービスもあります。
ただ、何も整理できていない状態で申し込むと、複数社から連絡が来て、かえって疲れてしまうことがあります。
まずは、自分たちの希望や予算をある程度整理してから相談した方が、話がスムーズです。
家づくりノートやTODOリストを使って、自分たちの条件を整理しておきましょう。
STEP5. 間取り・見積もりを検討する
住宅会社の候補が絞れてきたら、間取りや見積もりを検討します。
この段階は楽しい一方で、予算が膨らみやすいタイミングでもあります。
キッチンをグレードアップしたい。
収納を増やしたい。
窓を大きくしたい。
外壁を良いものにしたい。
太陽光や床暖房も入れたい。
こうして希望を積み重ねていくと、あっという間に金額が上がります。
この段階でやること
- 間取りの希望を伝える
- 家事動線を確認する
- 収納量を確認する
- コンセントの位置を考える
- 窓の位置や大きさを確認する
- 日当たりや風通しを考える
- 外構計画も早めに考える
- 標準仕様とオプションを確認する
- 見積もりに含まれるものを確認する
- 見積もりに含まれないものを確認する
- 追加費用が出そうな項目を確認する
見積もりを見るときは、本体価格だけで比較しないようにしましょう。
会社によって、見積もりに含まれる範囲が違います。
ある会社では外構費込み。
別の会社では外構費は別。
照明やカーテンが入っている会社もあれば、入っていない会社もあります。
「総額でいくらかかるのか」を必ず確認しましょう。
STEP6. 契約前に確認する
間取りや見積もりに納得できたら、契約に進みます。
ただし、契約前はかなり重要です。
ここで確認不足があると、あとから追加費用やトラブルにつながることがあります。
この段階でやること
- 見積もりの総額を確認する
- 何が含まれていて何が別料金か確認する
- 契約後に変更できる範囲を確認する
- 契約後に金額が上がりそうな項目を確認する
- 工期を確認する
- 支払いスケジュールを確認する
- 解約時の条件を確認する
- 保証内容を確認する
- アフターサービスを確認する
- 担当者との約束を記録しておく
契約前に一番大切なのは、焦らないことです。
「今月中なら値引きできます」
「この土地は早く決めないと取られます」
「キャンペーンが終わります」
こう言われると焦りますが、家づくりは大きな買い物です。
納得できていない状態で契約するのは避けましょう。
特に、見積もりの中身がよくわからない場合は、必ず確認してください。
「たぶん大丈夫」で進めると、あとで困ることがあります。
STEP7. 住宅ローンの手続きを進める
家づくりでは、住宅ローンの手続きも重要です。
住宅ローンには、事前審査、本審査、金銭消費貸借契約、融資実行などの流れがあります。
言葉が少し難しいですが、要するに「本当にお金を借りられるか」「いつ借りるか」を決める手続きです。
この段階でやること
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 金利タイプを比較する
- 固定金利と変動金利を考える
- 借入金額を決める
- 返済期間を決める
- 団体信用生命保険を確認する
- 本審査に必要な書類を準備する
- つなぎ融資が必要か確認する
- 融資実行のタイミングを確認する
住宅ローンは、金利だけで選ばない方が良いです。
事務手数料、保証料、団信の内容、繰り上げ返済のしやすさなども確認しましょう。
また、土地から買う場合や注文住宅の場合は、建物完成前に支払いが発生することがあります。
その場合、つなぎ融資が必要になることもあります。
このあたりは少し複雑なので、住宅会社や金融機関に早めに確認しておくと安心です。
STEP8. 着工・工事中に確認する
契約とローン手続きが進むと、いよいよ着工です。
工事が始まると、完成が近づいてワクワクします。
ただし、工事中も確認しておきたいことがあります。
この段階でやること
- 地鎮祭をするか決める
- 近隣挨拶を確認する
- 着工日を確認する
- 工事スケジュールを確認する
- 上棟日を確認する
- 現場を見に行く
- 図面との違いがないか確認する
- コンセントやスイッチ位置を確認する
- 追加変更がある場合は金額を確認する
- 工事中の写真を残す
工事中は、現場に頻繁に口を出しすぎる必要はありません。
ただ、見に行けるタイミングがあれば、現場の様子を確認しておくと安心です。
特に、コンセントやスイッチ、収納、照明の位置などは、完成後に「ここに欲しかった」と思うことがあります。
変更できるタイミングには限りがあるので、気になることは早めに確認しましょう。
STEP9. 引き渡し前に確認する
家が完成すると、引き渡し前の確認があります。
ここで傷や不具合、設備の動作などをチェックします。
引き渡し後に気づくと対応が面倒になることもあるので、できるだけ丁寧に見ておきましょう。
この段階でやること
- 完成検査・施主検査をする
- 壁や床の傷を確認する
- 建具の開閉を確認する
- 窓や網戸を確認する
- キッチンや浴室など設備を確認する
- コンセントが使えるか確認する
- 照明の点灯を確認する
- 図面通りになっているか確認する
- 修正箇所を記録する
- 鍵の受け取り日を確認する
- 保証書や説明書を受け取る
施主検査では、スマホで写真を撮りながら確認するのがおすすめです。
気になる部分があれば、その場でメモして担当者と共有しましょう。
小さな傷でも、引き渡し前に伝えておいた方がスムーズです。
STEP10. 引っ越し・入居準備をする
引き渡しが近づいたら、引っ越し準備も進めます。
この時期はかなりバタバタします。
家具家電の購入、住所変更、インターネット手続き、ライフラインの開始、引っ越し業者の手配など、細かいやることがたくさんあります。
この段階でやること
- 引っ越し業者を比較する
- 引っ越し日を決める
- 電気・ガス・水道の手続きをする
- インターネット回線を申し込む
- 住所変更をする
- 郵便物の転送手続きをする
- 家具家電を購入する
- カーテンや照明を用意する
- 近隣挨拶の準備をする
- 火災保険の開始日を確認する
- 子どもの学校や保育園関係の手続きを確認する
特にインターネット回線は、申し込みから開通まで時間がかかることがあります。
入居してから「ネットが使えない」となると困るので、早めに確認しておきましょう。
家具家電も、納期がかかるものがあります。
冷蔵庫、洗濯機、エアコン、カーテン、照明などは、引っ越し日に間に合うように準備しておくと安心です。
STEP11. 入居後にやること
引っ越しが終わっても、家づくりは完全に終わりではありません。
入居後にもやることがあります。
この段階でやること
- 住所変更の漏れを確認する
- 住宅ローン控除の手続きを確認する
- 固定資産税の通知を確認する
- 住まいの不具合を記録する
- 定期点検の日程を確認する
- 保証内容を保管する
- 取扱説明書をまとめる
- 修繕費の積立を始める
- 外構や庭のメンテナンスを考える
特に大事なのが、住宅ローン控除や固定資産税です。
住宅ローン控除は手続きが必要になる場合があります。
また、固定資産税は入居後に毎年かかる費用です。
家を建てたあとのお金も、忘れずに管理しておきましょう。
家づくりTODOリストまとめ
ここまでの内容を、TODOリストとしてまとめます。
情報収集・理想整理
- 家族で理想の暮らしを話し合う
- 今の住まいの不満を書き出す
- 好きな家の画像を集める
- 絶対に譲れない条件を決める
- 妥協できる条件を考える
- 家づくりノートを作る
予算決め
- 世帯年収と手取りを確認する
- 毎月の生活費を整理する
- 自己資金を確認する
- 無理なく払える返済額を考える
- 住宅ローンの事前審査を検討する
- 諸費用を予算に入れる
- 家具家電や引っ越し費用も見込む
土地探し
- 住みたいエリアを決める
- 通勤・通学時間を確認する
- 周辺環境を確認する
- ハザードマップを見る
- 土地の形や道路付けを見る
- 建ぺい率・容積率を確認する
- 地盤やインフラを確認する
住宅会社選び
- 施工事例を見る
- 標準仕様を確認する
- 断熱性能・耐震性能を確認する
- 保証内容を確認する
- 担当者の対応を見る
- 見積もりのわかりやすさを比較する
- 複数社を比較する
間取り・見積もり
- 間取りの希望を伝える
- 家事動線を確認する
- 収納量を確認する
- コンセント位置を確認する
- 外構計画を考える
- 標準仕様とオプションを確認する
- 見積もりに含まれるものを確認する
契約・ローン
- 契約内容を確認する
- 支払いスケジュールを確認する
- 住宅ローン本審査を進める
- 金利タイプを選ぶ
- 団信の内容を確認する
- 火災保険を検討する
- つなぎ融資の有無を確認する
着工・工事
- 着工日を確認する
- 工事スケジュールを確認する
- 上棟日を確認する
- 現場を見に行く
- 図面との違いを確認する
- 変更点があれば金額を確認する
引き渡し・引っ越し
- 施主検査をする
- 傷や不具合を確認する
- 設備の動作を確認する
- 引っ越し業者を手配する
- 電気・ガス・水道を手続きする
- インターネット回線を申し込む
- 家具家電を準備する
- 住所変更をする
入居後
- 住宅ローン控除を確認する
- 固定資産税を確認する
- 定期点検の日程を確認する
- 取扱説明書をまとめる
- 修繕費の積立を始める
- 不具合があれば記録する
無料TODO・スケジュール管理シートも活用してください
家づくりの流れを理解しても、実際に進めるとやることが多くて忘れがちです。
そこで、当サイトでは家づくりに使えるTODO・スケジュール管理シートを用意しています。
やること、期限、担当者、進捗状況をまとめられるので、夫婦や家族で共有しながら進めたい方にも使いやすいです。
家づくりTODO・スケジュール管理シートを無料配布中
土地探し、住宅会社選び、契約、住宅ローン、引っ越し、入居後の手続きまで、家づくりのやることを整理できるExcelテンプレートです。
※当サイトが独自に作成した参考用テンプレートです。家づくりの流れや必要な手続きは、土地条件・住宅会社・金融機関・自治体などによって異なる場合があります。
家づくりで失敗しないコツは「先に整理してから相談すること」
家づくりでよくある失敗は、何も整理しないまま住宅会社に相談してしまうことです。
もちろん、相談すること自体は悪くありません。
ただ、自分たちの希望や予算があいまいなままだと、相手の提案に流されやすくなります。
家づくりでは、
- どんな暮らしをしたいか
- いくらまでなら無理なく払えるか
- 何を優先したいか
- どこなら妥協できるか
- いつまでに入居したいか
このあたりを先に整理しておくだけで、かなり進めやすくなります。
住宅会社に相談する前に、家づくりノートやTODOリストで自分たちの条件を見える化しておきましょう。
まとめ:家づくりは流れを知っておくとかなり楽になる
家づくりは、やることが多いです。
最初は何から始めればいいかわからなくても普通です。
ただ、大まかな流れを知っておくだけで、かなり不安は減ります。
家づくりの流れは、ざっくり以下の順番です。

大切なのは、いきなり契約や相談に進まないことです。
まずは、自分たちの希望、予算、スケジュール、やることを整理しておきましょう。
家づくりは、流れが見えないと不安になります。
でも、やることを一つずつ整理していけば大丈夫です。
焦らず、比較しながら、自分たちに合った家づくりを進めていきましょう。